いじめられっ子の色

いじめっ子。
というのは子供だけに限らないで存在する。子というかは別だが、、、

戦術面で考えれば相手にダメージを与える最も有効な方法だろう。ナイフや暴力を使わなくても相手を死に追いやることすら可能な方法だ。証拠も残さず、誰がやったのかも判らない。

古くはローマ時代からある方法だとも言われる。
あいつをやっつけよう!!」なんて言う言葉も交わさず、次第に共通の敵と見なし始める。
これに加わった連中の大半は何故そうなったのかすら分からない。

そりが合わないという言葉がある。不思議なことだが(理由も分からず)距離をおきたいと思うような人物というのは少なからず存在する。おそらく何らかの防衛本能だろう。それの最たるものは「顔つき」「体型」等だろうか。

悪そうな顔」というのは確かに存在するが、喋ってみると意外と楽しい人だったりする。

2%という数字がある。ダメ人間とかいじめられる人と呼ばれる人たちの比率だ。学校や職場などにおける数字だと考えればよいだろう。これにはおもしろい法則がある。その2%を排除しても新たな2%が必然的に生まれてくるというのである。
不思議なことだがダメ社員が何処にでも居る一つの根拠でもある。

軍事作戦で捕虜になった場合、捕虜は格好のイジメの対象になる。まあイジメという言葉はふさわしく無いだろうけど。暴力と言うべきだろうが私に言わせれば暴力=イジメだから間違ってはいないだろう。捕虜になった場合の対処として「灰色」になれと教えるらしい。映画のように男らしく振舞う事は執拗なターゲットになるのでそう教えられるらしい。捕虜の扱いはジュネーブ協定で定められているが戦時下でそんなものはあって無いようなものだろう。
そうなれば自分の体と心に対する損害を最小にするための方法という事なのだろう。


不思議なことだが、いじめられている子はまさに「灰色」を装っているように見える。
発言も小さく目立たない。自衛本能なのだろうか?

少なくともこの防御反応は決して本人が弱いからという事ではなさそうだ。
しかし幼少時に、この灰色になることが身についてそれが自分だと思い込んでしまうと、、、

これは私の想像でしかないが今までの対策はイジメを無くす、いじめられないようにする、という事に重きを置いていたように思うけど、

本当に大事なのはむしろ自分自身を取り戻せるようなケアが必要なんじゃないだろうか?

本人の本当の色を取り戻してやる事のような気がしてきている。

そしてそれがイジメられっ子を無くする最善の方法かも知れない。