すっぱだか

「そこ、そこ」とおじさんに注意を促す。指差す先は、、、
ふと、私の注意に気が付いたおじさんは、「わざと開けとるんじゃ!!」と逆切れ。

あっそう、ならそのまま歩いていきなさい。少なくとも私はこっそり教えてあげた。
私だったら「おっとっと」と思ってチャックをすばやく上げるし、こっそりと教えてくれた人に感謝するけどね。

まあ、強がりを言ったんだろう。あのまま歩いていけるなら相当な変態だ。
いっその事「ちゃっく」だけじゃなくて、、、、それは犯罪だな(笑)。


でも、ふと思ったのは「なんで出しちゃいけないんだろう?」
そしていつから人々はそれを見てはいけない、見せてはいけないモノと思うようになったんだろう?
さらに言えば汚いとか「ワ・イ・セ・ツ」になったんだろう?


数百万年前、私たちの祖先はアフリカの大地に二本足で立ち上がり、世界中に散っていった。
その時は、まだ衣服などなくそれこそ「すっぱだか」だった。そう、どうどうと「まっぱ」で歩いていた。体毛は深く衣服など必要は無かっただろう。

いつからなんだろう?体毛が無くなっていったのは。
体毛が無くなれば怪我から守ったり、体温を急速に失わないようにするために衣服は必須だっただろう。
だが、人類は顔を覆う事は無かった。これも不思議だ。

しかし、もっと不思議なのは生物学的進化過程を考えると体毛の代替を必要とするほど大事な体毛をなぜ失ったんだろう?
普通に考えれば体毛は維持されるはずだ。失ってはならないものだったはずだ。

進化の過程でそれほど大事なものを失っても余りある何かを得たに違いない。なんだろう?
よく考える体毛がこれほど無い哺乳類はヒト以外は無いだろう。
もっともイルカやクジラなども体毛は無いに等しいが陸地で生活しているという条件下ではやはりヒトだけだろう。

ヒトは一体なにを手に入れたんだろう?