第3話 シュレーディンガー方程式の発見
ドゥ・ブロイは光と同様に電子(一般の物質)にも波と粒子の二重性がある事を唱え、それは後の実験で検証されたのであるが、このドゥ・ブロイの発見は速やかに物理学を研究する人たちに伝わったとは言えない。実際このころ(1920年ごろ)の物理学者はどちらかと言えばこじんまりとしたグループで活動していたようす。
そのような小さな物理同好会のような集まりは、持ち回りで何かを発表しては議論するという場所だった。ある時シュレーディンガーは周囲ではまだ良く知られていなかったドゥ・ブロイの発見について発表することになった。話はうまくまとまったものだったが大きな欠陥が指摘された。
これは「量子力学」といった分野が飛躍していくために必要な歴史的大発見だった。
いったん方程式が示されるとそれから色々な結果を得ることが出来る。実際シュレーディンガーは凄まじい勢いで論文を次々と発表していった。(1年で計4篇である)
さて、方程式を見ても「なんだ?それ」と思うだろうね。方程式が示しているのはΨが波の関数、Eがエネルギーを表す。なので一般にはこの方程式から波の関数ΨとエネルギーEを求める問題となる。
「E = H じゃん」とはならないです。
「求めようとするΨが解ならΨにHを作用させるとEかけるΨのような形になる」
「そうなるΨを見つけよ」
という事を示しています。その時のEがこの波のエネルギーの値になるのです。
「そうなるΨを見つけよ」
という事を示しています。その時のEがこの波のエネルギーの値になるのです。
今、この「作用」という不思議な関係はなんだか「もやっ」としていて訳が分からんという中高生もいるでしょうがそれで良いです。次第に違和感が無くなっていくように書いていきたいと思います。