あんたさー女性専用車両に乗るの?
電車を待つ。
乗降位置にたって並ぶ。先頭だ。
先頭なのに、、、
身なりの良いおばちゃんが私の左前に、、割り込む態勢。
私の足元には大きく「女性専用乗降位置」と書いてある。
おばちゃんは目線を私に送ってくる。
目を合わせてすかさず「足元を見ろと」目で合図。
俺、「知ってるって」と頷く。
今度は足元を指さして「読め」と合図。
俺、「知ってるって」と頷くと同時に私も指をさして「もっとちゃんと見て」と合図。
おばちゃんは自分の時計を見て頷く。
俺も頷く。
女性専用乗降位置 始発から午前9時まで。
今はもう10時。
穏やかな数分間だった。
ちょっとしたすれ違いが争いを生む。しかし、ちょっとした事でそれをエレガントに乗り切る事は出来るのだ。