我々は何処から来たのか?

人類最古の祖先といえば「アウストラロピテクス」と習った方も多いだろう。

さて、そもそも人類最古の祖先は何処に居たのか?
様々な化石の発掘等の証拠からアフリカ東部という事になっている。
さらにこれが二足歩行を獲得した理由の一つにもなっている。

今から、700万年前ころからアフリカは地殻変動にによってアフリカの東部を南北に走る大地溝帯で東西に環境が分かれてしまったらしい。

西側は森林地帯、東側はサバンナ化し乾燥した大草原となった。

これによって人類最古の祖先以前の猿たちの生息環境も二分される事になる。
西側は食物も豊富だが、東側に残された方は過酷な環境で生き延びていかなければならなくなった。これが二足歩行と脳の発達を促したらしい。
これで人類の進化が読み取れてくる、、、と思われたがいわゆる「ミッシングリンク」の問題が残っている。

そもそも人類最古の祖先「アウストラロピテクス」は何から進化したのか?
実はそれ以前の化石が見つかっていない謎の400万年前までの謎の期間がそう呼ばれる事になった。

と、いった所までの話は断片的かも知れないが良く知られた話ですね。

でも、このストーリーはもう古いらしい。
まず、その後の発掘で近年ではミッシングリンクの溝は埋まってきている。
つまり辻褄が合ってきているらしい。

ところが、この発見は謎を埋める一方、さらなる謎を投げかけている。
問題は化石の発見場所にある。
考古学者は人類発祥の地を大地溝帯の東側と決めていた。が困った事に東側から離れて大地溝帯の西側や中部アフリカ等であいついで発見されてきた事による。

人類の起源を大幅に塗り替える人類化石があいついで発見され、さらなる問題を抱えてしまった事になる。もしかすると東アフリカを人類発祥の地とする説が覆る可能性もある大いにある。

ただ、アフリカが発祥の地というのはこれまでの研究から間違いないらしい。

遺伝子解析技術の発達によりかなり細かいことまで分かっている。
我々の遠い親戚は数回にわたってアフリカの地を旅立っている事が分かっている。
そうやって地球に広まっていた。
しかし、こんな事まで分かってしまうんですね(スゴイです)。

こういった技術でそれらの集団の足跡を辿るとごく少数の集団まで遡れるらしいのだが、これまた全世界に衝撃を与えた発見でもある。

現代人は数十万年前アフリカに居たたった一人の女性(イブ)に行き着くらしい。
正確には「ミトコンドリア・イブ」と呼ばれている。

謎がある一方、なぜかちょっとした歴史ロマンを感じるのは私だけだろうか。