こんにちは僕は熊です。

こんにちは僕は熊、小熊です。

人間は恐ろしい動物だと親からも他の仲間からも聞かされています。
時には僕達の家の近くまで彼らは勝手に入ってきます。
仲間の熊達は家を失い食べるものさえ手に入れるのに苦労しているそうです。

他の仲間には銃で撃たれてり誘拐・拉致されたりしています。
聞くところによると拉致された仲間は人間の管理下におかれて食べ物も遊びも人間が決めているそうです。そして死んでも帰される事が無いと聞いています。

中には拉致された先で結婚し子供を授かった同胞も居ると聞いていますが彼らから子供を奪い人間が育てて人間の子供達に対して見世物にされたりしているそうです。
人間はそれを可愛いとか愛嬌があるとか勝手な事を言って楽しんでいるそうです。
人間って恐ろしいです
僕は人間がとっても恐ろしい生き物だと言う事をこうして学んで来ました。

だから、決して人間の居る所には行きたくないです。
でも、僕達が山奥に行っても人間達は景色が綺麗とか空気が綺麗とかわけの分からない理由で僕達の住処まで入り込んで来るんです。勝手すぎます。良い人間も居るとは聞いていますし見た目には優しいお爺さんやお婆さんや子供達でした。
でも彼らは僕達の住処に勝手に入り込んだ上に楽しそうにしている事が僕には理解不能なんです。

ある日、僕の知り合いの叔父さんが食べ物を取りに行った時、人間に出くわしたそうです。
怖くなった叔父さんは大声を上げて人間を追い払おうとしたそうです。
でもその後に銃をもった人達が叔父さんを撃ち殺しました。
まったく酷い話です。本当に人間は怖いです

そして僕にも、、、。
どうしてもお腹が空いた僕は仕方なく食べ物を探しに出かけたんです。ただそれだけです。
でも、そこには人間が居ました。

怖くなって威嚇しました。
次第に人間達が集まってきて僕を殺そうとしていると感じました。
石を投げる人間もいる、大きな音を出して僕を追い払おうとする人間も居ました。

でも、ここは元々は僕達の住処だったところじゃ無いか!!。
殺されたり拉致された仲間も居る事を思うと怒りがこみ上げて来ました。
夢中で退路を作ろうと応戦しました。
僕のたった一人の応戦で血を流している人間も居ました。

何とか脱出したい一身でした。でも変な話じゃ無いか!!。
元々は僕達の住処だったのに樹木を切り倒して勝手な物を建てて他の人間を集めて、それに自動車まで来れるようにしてしまったのはあんた達人間なのに。
どうして僕は逃げなきゃならないんだ。

でも、僕一人の応戦では歯が立ちません。逃げ道を必死で探しましたが逃げ込んだ先は行き止まりでした。僕はもう観念しました。

でも最後に怒りを人間にぶつけました。何度も何度も。
でも人間はバカで恐ろしいです。その怒りの意味すら理解できないようです。
僕は悲しい、とっても悲しい。
お父さんから聞いた話では昔は住処を人間と僕達は分かち合って生きてきたそうです。
だから食べ物に困る事も無かったと聞いています。

そして僕の怒りに対して駆けつけた人間は銃を僕に向けて、、、、

人間へ。
自然を愛するという意味って何ですか?
本当のエコって何ですか?
僕達が黙っていても出来る事が人間には出来ないんですか?